最後の手品

佐藤博

GENRE CITYPOP

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BOOMER

MPJ / レコードコレクター / DJ

ながら

夜に出歩かなくなってから、踊るために音楽を聴くことはほとんど無くなった。仕事をしながら、車に乗りながら、走りながら、くつろぎながらと、『ながら』聴きが主となっている。セロトニンを欲するがため、プレイリストにはmellowな曲調のものが多い。例えばこんな曲。冒頭のシンセに早速心が掴まれる。脱力し過ぎて背もたれに沈み込んでしまいそうになる。言葉の置き方も素敵。
『鮮やかな君の手品。負けたよ。胸ポケットを返せば、愛はもうもぬけのから』
こんなお洒落な言い回しができる男が振られる理由って何やろう。普段からこんなことばっかり言ってるから振られたんやろうか。気がつくと、仕事モードから脱線して、曲の世界観にどっぷり浸かっている自分に気付く。こんな聴き方が、今は丁度いい。

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